アレルギー体質の妊婦さんの食べ物

~妊婦さんの食生活は?~

アレルギー体質の妊婦さんの食事や食べ物、食生活について解説しています。お母さんの食べ物や母乳からも胎児や赤ちゃんには伝わります。卵、乳製品に代わるものを食べたり、母乳の中のIgAでアトピーを予防したりもできるんですよ。

~お母さんの食べ物が胎児に伝わる~

アレルギー体質のある妊婦さんの場合、子供へのアレルギー予防のために、産前と産後の一定期間は卵や乳製品を食べないよう指導されることがあります。これは、へその緒(お)を通して、お母さんが食べた栄養分が胎児に伝えられるからです。そして、タンパク質がへその緒を通して繰り返し赤ちゃんの体内に入れば、いずれ感作し、生まれたあとにもう一度同じタンパク質と出会えば、そこでアレルギーを発症することになります。

~卵、乳製品に代わるものを~

実際の指導は医師や助産婦によって、制限の期間に多少のばらつきがあるようです。そのため、どれくらいの期間制限をすべきかは明言できませんが、卵や乳製品に代わるタンパク質を別の食材で補うことができれば、栄養不良を思いわずらうことはありません。出来る限り徹底して別のものを選ぶようにすればよいと思います。野菜からも魚からも、穀類からもタンパク質は補えます。同様にカルシウムは、海草類からも魚からも、また野菜からも補えます。卵と牛乳をとらないと栄養失調になると心配することはないと思います。よく考えてみるとわかるのですが、大正、明治、江戸と時代をさかのぼってみても、現代のように卵と乳製品を毎日のように食べている妊産婦はほとんどいなかったのではないでしょうか。現代が飽食の時代だといわれて久しいのですが、私たちはほんとうに多くの物を手に入れることができるようになったと思います。抜くという発想ではなく、別なものへ転換するということを、ぜひおすすめします。

~食べたものは母乳からも伝わる~

産後の動物性タンパク質の制限については、妊娠中と同じように考えるとよいでしょう。おっぱいもへその緒と同様に、赤ちゃんの重要なライフラインです。お母さんが食べたものは、おっぱいを通して赤ちゃんにしっかり受け継がれます。赤ちゃんの腸が、タンパク質を上手に処理できない期間は、赤ちゃんに食べさせないだけでなく、授乳中のお母さんも食べないことが望ましいのです。ただし、卵、牛乳などの動物性タンパク質を食べないということは、代わりのタンパク質をしっかり食べるということだということをどうか忘れずに。それから、タンパク質のことばかり書きましたが、へその緒を通しても、母乳を通じても赤ちゃんに受け継がれる重大なものがもう1つあります。それは金属類、食品添加物などの化学物質です。一説によると、母親が体内蓄積したものとほぼ同じ割合で、赤ちゃんの皮下脂肪や肝臓にこれらが蓄積されているとのことです。母乳はIgAをはじめ、様々な免疫を授け、栄養を与え、母子でふれ合うための重要な架け橋になっています。しかし、お母さんの生き方や暮らしの結果も、そのまま反映されてしまうものであることも忘れてはなりません。

~アトピーを予防する母乳の中のIgA~

タンパク質などのアレルゲンは、体内で消化吸収され、アミノ酸まで分解されれば、異物と認識されず、抗原抗体反応はおきません。ところが、消化能力が未熟な赤ちゃんの場合は、分解がうまくいかないため、タンパク質が腸壁を通り抜けて血液中のIgEと反応をおこしてしまいます。しかし、身体の中には抗原抗体反応をおこさないように、身体の未熟な部分を補うしくみも、またあります。消化能力が未熟で分解がうまくいかないとき、血液中にIgA(免疫グロブリンの一種)が待機していると、IgEと反応をおこす前にタンパク質の分解を助けてくれるのです。このIgAは、母乳の中に多く含まれています。「母乳育児でアトピー予防を」というようなことがよく言われるのは、こういう理由からなのです。

~あると便利な調理器具~

調理法に最適な調理器具を
作りおきをする。加工品をできるだけ食べない。油物をできるだけ避ける。煮る、蒸す、焼く、炊くが中心。こんなテーマを持ってお料理を作ろうとするとき、ジューサーもしくはフードプロセッサーと、蒸し器があると便利です。雑穀を炊く場合、お鍋や炊飯器でももちろん炊けますが、圧力釜を使う人もいます。また、患者以外の家族がお弁当を持っていったり、雑穀食になじまないとき、少人数用の炊飯器をもう1つ持っていて、2つを同時に使うと便利です。テフロン加工のフライパンは、テフロンがはげて溶け出すことを心配して、賛否両論ありますが、底を傷つけないように菜ばしや木製のヘラで炒めるようにすれば、油を使わない調理には適しています。調理のコツを覚えたら、どんなタイプのフライパンでもうまく調理できるようになりますから、そのときは安全性の高い材質を選ぶといいのではないでしょうか。すべてを一度に、完璧にすることは不可能ですから、できるところから始めましょう。
種類豊富な調理小物のいろいろそのほか、細かい物でよく使うのは、竹串、ゼリーカップ、計量スプーン、ピーラー、うろこ取り、計量カップ、はかり、様々な粉類を入れる大きな密閉容器、作りおき保存のための容器類、大きめのすり鉢、使い捨てのビニール手袋、ラップなどです。その家庭なりに使いやすいものをそろえましょう。


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