アレルギー除去食を長続きさせる方法

~除去食を長続きさせるためには?~

除去食を長続きさせるためにはどのような方法があるのかを紹介しています。完全無欠の除去食なんてないんですよね。しかし、働くお母さんでも除去食はできるんですよ。アトピー治療には山あり谷あり、自分なりのコツを見つけて除去食を頑張っていきましょう。

~完全無欠の除去食なんてない~

子供が乳児のころから、ずっと三大アレルゲン(卵、牛乳、大豆)を含まない食生活を続けてきて数年を経たような人でも、「わたし、ちゃんとできていないのです」と言うことがあります。決して謙遜(けんそん)というのではなく、むしろあきらめと自嘲(じちょう)をこめたようすで話すのです。ちゃんとの意味は、医師の指示どおりにということだと思うのですが、そんな人ほど、基本をきちんと押さえたうえに豊富な食材を使って、毎日の食事作りをしています。どうか完璧を求めないでください。もちろんいい加減を奨励しているわけではないのですが、完全無欠の除去食なんて現実にはないと思います。例えば、長い年月、制限を続けていると、子供が嫌がったり、自分自身が患者の場合は、食べ物のことを考えるのも嫌になってしまったり、食べてはいけないものを食べたい気持ちに勝てなくなってしまったりします。それでも、重大なトラブルがおきなかったなら、それも長い治療期間のひとこまだったということです。短期的には症状のアップダウンはあるけど、長期的に見れば症状が落ち着き、子供なら元気に遊び、バランスのよい成長発達がみられるのであれば、除去食の目標はそれで達成されているとみてよいのです。

~働くお母さんでも除去食はできる~

専業主婦のお母さんに比べ、食事に時間をかけられない働くお母さんにとっては、除去食は大問題かもしれません。でも、加工食品を使わないで時間を短縮する手はいろいろあります。例えば、シチューやカレールウの代わりに、かぼちゃが応用できます。カットしたものやペースト状にしたものを冷凍庫に常備しておくと便利です。ペースト状にしたものは蒸しパンに入れてもおいしいです。セロリやパセリなどの香味野菜が食べられるなら、にんじんや玉ねぎなども加えてスープを作り、製氷皿に入れておきます。キューブ状にしておくと、必要な分だけ取り出せて便利です。ブイヨンの代わりにもなります。白身の魚などは、フードプロセッサーですり身にします。長ネギとしょうが汁を加えて吸い物の具にしたり、にんじんやじゃがいもを加えて魚のハンバーグにもできます。こうして作ったものを冷凍庫にしまっておいて、お弁当を作るときに使っても便利です。このように、工夫しだいで、調理の時間をかなり短縮することが可能です。ここはお母さんの腕の見せどころです。

~山あり谷ありのアトピー治療~

除去食を進めていくには、たいへんなことがたくさんあると思います。でも、除去食は自分なりの方法が見つけられ、上手にちょっぴり手抜きするコツなどもつかめれば、世の中でいわれているほどたいへん深刻なものではありません。自分なりのコツを見つけ出すまでは、勉強の時間ととらえましょう。アトピーは症状がよくなったり、悪くなったり、色々なことがある病気です。除去食に疲れ果ててしまうことがあっても、ドンマイ、ドンマイ。またトライすればいいのですから、一人で思い悩まずに、まわりの人にSOSのサインを出しましょう。場合によっては、患者団体や栄養士、医師や看護師さんに泣きついたっていいのです。相談しましょう。

~アナフィラキシーショックと食物制限~

食物アレルギーについて若干ふれてきましたが、食物抗原にごく少量ふれただけでも、アナフィラキシーショック(「抗原抗体反応とアレルギー反応とは?」のページを参照)などの重篤な症状がおこる人については、該当しない内容もあります。いわゆるアナフィラキシーショックは、食物依存性運動誘発アナフィラキシー、重篤な食物アレルギー、ぜんそくなどの既往歴のある人におこり、その再発予防は、厳密におこなわなければなりません。その意味では、食物除去もかなり厳格におこなわなければなりません。


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