薬の使い方と付き合い方を身につけよう

~薬の量と頻度を記録~

薬とうまく付き合う方法を身につけ、上手に使用するためには量と頻度を記録するのが大切です。そして、もっと医師と対話をすることも大切で、理想をいえば、患者と医師はカルテを共有したいですね。

~量と頻度を記録する~

製薬会社から医師用に配られる副作用情報を見ると、「長期に使用する場合、肝機能検査の実施が必要」と書かれているものがあります。長年同じ薬を処方されている人に、処方医から検査について注意を受けたかどうか、様々な機会に質問してみるのですが、説明を受けた人はほとんど皆無に近いというのが現状です。アレルギー性皮膚炎の患者、そうでない人に比べて、長期にわたって薬を処方される機会が多いものです。かかりつけの医師がいる場合は比較的安心ですが、医師が次々に代わる大きな病院や、説明をあまりしてくれない医師にかかっている場合には、医師の手元にカルテがあっても、長期間の経過を総合的に判断するには無理な状況があります。このような場合は、自分自身でしっかりと薬歴管理をする必要があります。何月何日、なんの薬をどのくらいの期間処方され、実際には何日、どのくらいの間隔で飲み続けたか、そのとき何か気が付いたことはあるか、メモしておきます。いくつかの病院(診療科目)にかかっている場合は、処方医の名前も記録しておくとよいでしょう。これらの記録は、副作用が発現することを予想して行うというよりは、自分自身の健康管理の一環として行うものです。いわば、「自分自身の身体や健康を医師任せにしない」第一歩といえます。

~もっと医師と対話を~

副作用や効果について、不安になったり疑問を持ったら、漫然と悩まずに、医師に尋ねる努力をしてみましょう。医師に聞きづらいときは、病院の薬剤師や看護師に相談してみてください。無用な不安を持つ必要はないのですが、薬の名前も知らず、その効果や必要性も知らず、いつまで飲み続けなければならないのか見通しが立たないことほど不安なことはありません。薬の名前や効果については、一般向けの薬の事典が出版されていますので、それを活用すればだいたいのことはわかります。しかし、患者さんからの手紙や電話には、「同じ薬を何ヶ月も使い続けてよいものかどうか質問したら、別の医師の診療を受けてもいいんですよとやんわりと治療を拒否された」というものや、「薬の名前を聞いたらどなられた」というようなものもあり、医師との会話が成立しないことについての訴えが、多いようです。これらは、単に薬の名前を知りたいということ以上に、医師と患者の信頼関係を構築したいという訴えだと感じます。一日に大量の患者をさばかなければならないような病院にあっては、医師にとっても、時間的肉体的につらい診療体制が組まれていて、患者との対話どころではないのかもしれません。それでも、医師が取り扱う医療サービスは、ほかならない「人間」という心ある生き物を対象としているわけですから、相互の信頼関係を大切にしてほしいものです。

~インフォームド・コンセントってなんだろう~

初めは、ガン治療に際しての、患者に対する医師の態度についてのみ使われていたこの言葉も、今では医療全般に対して使われるようになりました。アレルギー疾患をもつ患者は、一般の人に比べ、薬剤の長期連用やアナフィラキシー、化学物質に対する過剰反応など、身体の特徴に起因する複雑なテーマを抱える割合が高いにもかかわらず、「神経質」「過敏症」という、個人的個性をあらわす言葉で処理されてきました。さらにPL法が施工されてからは、トラブルがおこりやすい対象として、恐る恐る取り扱われる存在となりました。現状では、患者は疾患と闘う以外にも医療者(医師)の無理解とも闘わなければならないのです。インフォームド・コンセント(説明と同意)とは、患者が人として扱われる最低限のルールのことです。人は、不安や意志や意欲を持ち合わせている生き物です。それは、医師も患者も同じです。患者がよりよい治療に出会うためには、治療に対する意欲を持ち、処方された薬や治療方針について興味を示すことです。医師も人なのですから、間違うこともあれば、不安も抱えているはずです。できることなら、インフォームド・コンセントの成立によって、医師と患者が手をたずさえて、治療に臨んでほしいものです。

~望まれるチーム医療~

心と身体のバランスが、治療に大きく影響していることを、多くの医師が気づき始めました。治そうとする意志、医療者の指導を信じ、実行しようとする意欲、患者を支える家族との絆、自分自身を見つめ直すゆとり、外界に対する興味や意欲、そういったものすべてが、身体を癒すとき必要になってくるのです。医療者との信頼関係を成立させるには、正しい情報の伝達が必要です。ときには患者からの情報の引き出しも必要です。医師だけではそれらすべてをとてもカバーしきれません。薬剤師や栄養士、看護師、カウンセラーといった専門家チームによる総合支援が実現することで、医師もまた、のびのびと診療に携わることができるのではないでしょうか。

~理想をいえば、患者と医師はカルテを共有したい~

患者側の自己管理の方法として、「上記の~量と頻度を記録する~を参照」で薬歴管理をあげましたが、これは本来の姿の半分しか要件を満たしていないと思います。本来は、医療サービスに関してはプロの医師が「カルテ」という診療記録をとっているわけですから、この記録を医師と患者双方が持っていればよいわけです。双方が持つことが技術的に不都合なときは、患者が見たいときにいつでも必ず見ることができ、内容も患者が見て理解できるような配慮がなされていなければならないでしょう。患者自身が自分の身体のことを知り、治療方針について判断することは、何も特別なことではありません。医師は判断のために必要なあらゆるデータ、あらゆる材料を患者に示し、患者を支援するプロであってほしいと思います。逆の言い方をすれば、患者は自分の身体におこっていることを知り、医師の力を借りて主体的に治療にかかわる努力をしなければならないということです。そうした判断力を積極的に身につけることを、「医療消費者としての自立」と呼びたいと思います。よい医療に出会う原点は、このあたりにあるのではないでしょうか。また、なんらかの理由でべつの病院に通院しなければならなくなったとき、患者はカルテを持って移動できることが理想です。治療経過や治療薬の継続状況を確認するという当たり前の作業が実現するためには、患者がカルテとともに移動することが不可欠なのです。


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